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アコヤとは
高耐久化天然木材「アコヤ」
アコヤとは、ラジアタパインと呼ばれるニュージーランド産の松をアセチル化処理した、高耐久化天然木材です。地上50年、地中・淡水中で25年の対腐朽菌耐用年数がメーカー保証されています。アコヤは再生可能で持続可能な屋外用素材として、これまで、世界をリードする建築家やデザイナーたちから愛され、環境への影響を意識した次世代型建築物や、より低いライフサイクルコストが求められる公共事業などでも広く利用されてきました。 アコヤ各種商品一覧へ
アコヤの特徴
屋外での優れた耐久性能
屋外で50年、地中および淡水中で25年という対腐朽菌耐用年数がメーカー保証されています。またアコヤを使用したバルコニーなどは適切なメンテナンスにより70年間のサーピスライフが得られるとイギリス建築研究財団BREにより評価されています。
材の芯まで均ーな性質
表面処理や薬剤注入により改良された木材が、材の内部から腐りやすいのに対し、アコヤは材の芯まで均ーにアセチル化されています。アコヤはモルダー加工などで自由に形状加工をしても、耐久性能および寸法安定性能に変化はありません。
開示検証された環境性能
ライフサイクル評価(LCA)、環境製品宣(EPD)、COC森林認証、KOMO認定、(公社)日本木材保存協会慢良木材認定、ゆりかごからゆりかごへ認証ゴールド認定など、数多くの認証および認定を取得するアコヤを使用することで、より高い建築環境評価の取得に貢献可能です。
高い防蟻性能
アコヤの木材細胞壁内に食物消化に必要な水分が十分に存在しないため、シロアリはアコヤを栄養源とすることができません。殺生成分は含まれていないので安全です。
様々な形状に容易に
加工可能
耐久性能が高いウリンやジャラなどの熱帯雨林材と異なり木工加工が非常に容易です。アコヤの硬さは、ハードメープルやウォールナットなどの一般的な広葉樹木材と同等です。
森林管理された
植林木を使用
持続的な生産を実現するため、アコヤは、Fsc® 森林認証を受けた木材を使用しています。
湿気や水分の影響を受け
にくい高い寸法安定性能
アセチル化は、木材の寸法安定性能を最も向上させることができる方法として知られています。アコヤは、疎水性が高く、含水率変化が非常に小さいため、材の膨らみや収縮が極めて低く抑えられています。
塗装が長持ちし
メンテナンスが軽減
耐久性能・寸法安定性能が高く、ささくれも起きないため、塗装の基材として最適です。
使用後は、リサイクルを
お願いします
木材に元々含まれていない物質は添加されていないので人や環境に対して無害です。アコヤは他の天然木材と同様にリサイクルできます。
耐久性能
アコヤは疎水性が高く、腐朽菌やシロアリが必要とする十分な水分が木材組織の中に存在しません。様々な外敵の食源とならず、優れた防腐性能と防蟻性能を発揮します。
室外防蟻性能試験(鹿児島)
JIS K 1571「木材保存の性能試験及び性能基準」に沿って実施した室外防蟻性能試験。
試験開始から9年経過後も、アコヤには、シロアリによる食害が見られません。
室内防腐性能試験
JIS K 1571「木材保存材の性能試験及び性能基準」による耐朽性能試験結果です。
JIS規格による防腐処理木材の耐朽性能基準は、重量減少率3%以下とされています。アコヤは褐色腐朽菌の代表格であるオオウズラタケ、白色腐朽菌の代表格であるカワラタケいずれの試験においても、基準値を大幅に下回る数値となりました。
室外防腐性能試験
オランダの水路で10年間使用した矢板の写真です。
アセチル化木材は表面に汚れやコケなどが付着しているものの、切断面は白く、きれいな状態を維持しており劣化は見られません。
寸法安定性能
アセチル化により、湿気や水分からの影響を受けにくいアコヤは、他の木材と比べて非常に寸法安定性に優れた木材です。
また、木材本来の性質である低い熱膨張率も維持しているため、金属やプラスチックといった温度変化の影響を受けやすい、木材以外の室外用素材と比べても優れた素材と言えます。
相対湿度の変化による含水率の増加
グラフは、相対湿度の変化に伴う、アセチル化木材と無処理木材の含水率の変化を表します。
アセチル化により湿気や水分の影響を受けにくくなったアセチル化木材は、無処理材より低い含水率を示します。
そのため、含水率変化に伴う膨張率も低く抑えられ、高い寸法安定性能に貢献します。
乾燥による木材の収縮率
グラフは、環境の相対湿度が90%から65%へ低下したときの木材の収縮率を表します。
他の木材と比べ、アコヤは柾目方向、板目方向のいずれにおいても伸縮率が低く抑えられています。
塗装および加工性能
他の木材と同じように自由に塗装ができる上、アコヤには優れた寸法安定性能があるため、塗装の寿命を延ばすことが可能です。
もともとの材色が明るい色合いなので、どんな色も映え、デザインの幅も広がります。
室外塗装耐久性能試験
アセチル化処理後、木材の本来の膨張収縮率は70〜80%削減されています。
そのため、塗装の塗膜(特に造膜型)も厳しい伸縮条件にさらされることなく、メンテナンス回数も少なく抑えることができます。
様々な形状に容易に加工可能
耐久性能が高いウリンやジャラなどの熱帯雨林剤と異なり、木材加工がとても簡単です。
アコヤの硬さは、アセチル化により少し増しますが、ハードメイプルやウォールナットなどの一般的な広葉樹木材と同等です。
表面の温度と色の変化
アコヤはアセチル化後も、優しい質感や自然の風合いといった木としての良さはそのまま残っています。
色の変化を楽しみたい場合は、塗装をせずに使用することも可能です。
材質の違いによるデッキの表面温度
5種類の材料で、それぞれ約60cm角のデッキパネルを作製し、日中約5時間、室外に放置し、素材の違いによるデッキの表面温度の違いを、サーモグラフィーを使用して測定しました。
温度分布画像では、青・緑・黄・赤・紫の順で、温度が高いことを示しています。
無塗装で使用したときの色の変化
無塗装のまま室外で使用すると、徐々に表層が自然なグレー色へ変化していきます。
デッキなどに用いた場合、このままの風合いを楽しむことはもちろん、高圧洗浄機やサンドペーパーを用いて表面を明るくよみがえらせることも可能です。
環境性能
アコヤは、成長が速く容易に入手可能な森林認証木材から生産されます。成長の遅い持続可能性の低い熱帯雨林材や、毒性の危惧される成分で処理された防腐木材、あるいは、合成樹脂・金属・コンクリートなど再生不可能な高炭素素材とくらべ、アコヤは明らかに環境性能面でも優れています。
よく利用する樹木の樹齢と寿命
アコヤは樹齢25〜30年程のラジアタパインをアセチル化しています。アコヤ製のデッキを、仮に30年しか使わないとしても、作り替える時には、新しくアコヤとなる木が十分に成長していることになり、持続可能な循環サイクルの実現が可能です。
温室効果ガス排出量比較
グラフは各材料1㎥あたりにおける、生産過程(原材料入手”Cradle”から、製品ができあがり工場の門”Gate”を出るまで)において排出される、温室効果ガスの排出量を示します。
金属や合成樹脂と比べ、アコヤを始めとする木材の数値は極めて小さく、環境性能を考慮する際、自然の木がどんな合成物質よりも勝っていることが分かります。
ゆりかごからゆりかごへ環境認証
Cradle to Cradle®(C2C)
「ゆりかごからゆりかごへ」は今まで廃棄されていたもの全てを「資源」として捉え、それらの資源を100%、今この瞬間だけではなく、未来にわたって循環させることを大前提とした考え方です。
アコヤは、ゆりかごからゆりかごへ環境認証のゴールド認定を屋外用木材として世界で唯一取得しています。
アコヤ紹介動画
Accoya Sustainable Wood – The Green Building Construction Material
※YouTubeの設定から各国の翻訳字幕が変更出来ます。
ACCOYA®は、Titan Wood社の登録商標です。
細田木材工業 工場
ロールコーター アコヤ塗装の様子
モルダー加工前
モルダー加工後
ロールコーター前
ロールコーター後
刷毛塗り塗装
アコヤの特性
素材 | ラジアタパイン | |||||||||
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特徴 | ・高い防腐防蟻性能 ・形状変化の少ない優れた寸法安定性 ・紫外線(太陽光)による変色が少ない |
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比重 | 0.51 | |||||||||
耐久性能 | Class1(ヨーロッパ規格 EN350-2) | |||||||||
耐用年数 | 地上50年 地中25年 水中25年 | |||||||||
防腐防蟻性能 | 薬剤防腐処理以上の性能、 日本木材保存協会「優良非保存剤処理木材」認定 |
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紫外線劣化耐性と 音響性能の向上 |
紫外線(太陽光)による変色が少ないです。 湿度が変化しても音の減衰が小さく、 音の響きや音色が変わりにくくなります。 |
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安全性 | 毒性のあるものは一切使っていません。 | |||||||||
寸法安定性 |
収縮率 生材から全乾状態での寸法変化率
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加工性 | 高比重木材(イペ、ウリン)に比べて良好です。 | |||||||||
接着剤との相性 | ポリウレタン樹脂、水性高分子イソシアネート、 エポキシ樹脂、レゾルシノール樹脂とは良好です。 |
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塗装 | 水性ステインの場合、乾燥時間を長めにとる必要があります。 アコヤは収縮が少ないので塗膜寿命は延びます。 |
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金属との相性 | アセチル化により酸性がやや高いので、 さびにくいステンレス製を推奨しています。 |
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色 | 木材本来の色を保っていますが、表面は処理によって少し黒っぽく変色する場合があります。 |